今回はボリビアから日本までの道のり
帰国編となります。
ボリビアはウユニでの様子や
それ以前のニューヨークでの様子なども記事にしているので
ぜひご覧ください。
前日にウユニをバスで出発し、
ラパスに着いたのは翌早朝。
まだ外が暗いという朝の早さ…
前回の記事でも書いたように
治安の面でかなり不安に。
とりあえず行きにも利用した大きなバスターミナルへ歩いて向かいます。
バスターミナルへ到着。
私自身はバスを利用することはないのですが、
友人たちはこれからバスでペルーに抜けるということで
お見送りに来ました。
内心はこの後ラパス市内を単独で行動することにビクビクです…
バスターミナルが開くと言われている時間まで
しっかりと待機していたのですが、
全く開かない…
陽が出る前から待っているのでものすごい寒いんですよね…
自分たち同様にバスターミナルのオープンを待つ人がたくさんいました。
でも開かない…
私たちが3人で待っているところに
「日本の方ですか?」と来た日本人観光客曰く、
ダカールラリーの影響でバスの運行、バスターミナルのオープンがないとのこと。
ウユニに居た際からダカールラリームードがしていたのですが、
まさかこの時期に開催していて
そしてこのよう影響を受けるとは思っていませんでした。
個人的には
いつの間にダカールラリーが南米で開催されているのかと思ってました。
そんなことでバスでペルーに抜ける術がなくなってしまったわけです。
ただここから急展開…
この日本人観光客の方と
私の友人たちの行く先がちょうど合っていたらしく
タクシーで移動すると。
私としては
バスチケットを購入するというイベントや
バスに乗り込んで「じゃあね」というイベントを予想していたので、
急にタクシーを呼んで移動してしまう急展開に焦りました。
突き放される感が強いですよね。笑
ということで颯爽と私以外みんなタクシーに乗り込み出発。
(ちなみにこの後彼らはこのタクシーでぼったくりに遭うらしいです…)
ついに来てしまいました。
ラパスでの単独行動…
行きと同様携帯やカメラはすべてしまっているので写真がほとんどありません…
すみません。
【余談】
"今回のこの旅は
二週間ほどの日数で
ニューヨークとウユニを股にかけて敢行した旅になっています。
この旅日記から推測できるかもしれませんが、
比重としてはウユニの方が多く取ってあります。
鏡張りのウユニ塩湖を見るため日数に余裕を持たせたことによります。
私事ですが、
この旅に行った年度に成人になっていました。
つまり日本では成人式と
それに伴う同窓会などなどが行われていたわけです。
諸々理由があり
中学・高校と転出入をしていた私にとってはそこまで大事だとは思わず
成人式に出ずに旅に行くことを決めていたのですが、
ウユニで出会った世界一周旅行者の方に
それは行っておいた方がいいという話を受け、
実際に行きたくなってしまいました…
ということで、
予定よりも早くウユニを出発したこともあり
この私という人物は内心
「予定よりも早くボリビアを発ち、日本での成人式に出たい」と考えているんだと思って
記事を読んでください。"
余談よりですね、
当日キャンセルが大丈夫な宿の予約をとりあえず取り
ぶっつけでエル・アルト空港へタクシーで移動します。
この、どのタクシーに乗るかを見極めるのにものすごく時間をかけました…
コミュニケーションも取れないので
値段交渉がくしゃくしゃな感じで進んでいきます。
唯一私がいいなと思ったのは
行き先を言っておけば事前に金額を告げてくれることです。
これなら後で
道に迷って時間をロスしたりなど
ドライバーのミスによって金額が変わることがなくて嬉しいです。
メーター制のタクシーだと、
距離や時間などで金額が変わるので
たとえドライバーのミスだとしても時間分・距離分を要求されることがあります。
そんなことでタクシーで空港へ移動するのですが、
こんなところでもダカールラリーの影響が…
通れる道が限られてしまっていて迂回の嵐でした。
ただありがたいことに事前に金額は提示されているので
精神的に疲れるのみです。
空港に到着しすぐに受付に。
「チケットは明日になってるんだけど、こういう事情があるから今日に早めることはできないか」と尋ねるものの…
事前に予約していたものと同じ経路のものは1日に1本しか出ていないらしく
ちょうど先ほど飛び立ってしまったとのこと。
他の経路で日本に戻る術も聞きましたがないらしく…
泣く泣くラパス市街へと戻ります。
なぜか、空港から宿まで送ってくれたタクシードライバーと仲良くなり
次の日に空港まで送ってもらう約束までしました。
単独ということで恐怖心のあまり
ずっと宿の部屋で過ごしていたのですが、
暇すぎる…
次第にせっかく日本国外に来てずっと部屋にこもっているのも勿体ないと思うようになり、
食事をしに外へ出ることに。
周辺を散策したのですが、あまり飲食店はなく
第一に見つけた処に入りました。
このお店は
事前にレジのようなところで注文を行い、
その後に席につくというシステムを取っているらしく
入った瞬間、席に着こうとした私に
「そうじゃない!」というニュアンスの店員さんからの檄が飛んできてしまいました。
本当はものすごく優しい言い回しなのかもしれないのですが、
何と言ってもスペイン語がわからないので
個人としては「今、怒られたんだろうな」という印象。
注文をして欲しそうだったのでメニューを見ますが、さっぱり理解できない…
オススメを聞きたい、という英語とボディランゲージによって
麺料理を数種類勧められました。
ウユニのニョッキ以来、ちゃんとしたものを口にしたいと思うようになった私は
「バカ」という文字列の入った料理を注文。
バカが牛系の意味を持つ単語ということだけは知っていたので
無難に頼みました。
ちなみにご飯を食べに出て行ったのはいいものの
携帯やカメラはいつもの通り出していないので
料理の写真などもありません… 本当に申し訳ないです。
麺料理、かなり美味しかったです。
店員さんも好印象でした。
たまたま時間が悪かったのか、
入店した際は自分しかいなかった店内も
食事を終えるときには満員になり
店外では突然に雨が降り出してしまったので急いで宿に戻りました。
話が戻るのですが、
このレストランの注文を取ってくれたお姉さんはアジア系の顔つきで
少し英語を理解してくれました。
どこの出身かを聞かれ、
日本と答えると
向こうも親は中華系なんだ、と言ってくれました。
こういうラフなコミュニケーションが取れるのっていいですよね。
国柄的なものがあるのかな…?
宿に戻ってからは寝るのみです。
翌日の便がものすごい早いので…
この、ものすごい早い便一つのみってことなんですね…
翌日。
宿の出口で待ってくれていたのが
前日に仲良くなったタクシードライバー。
この方とも
何語でもない、独特なコミュニケーションが取れて楽しかったです。
途中、道路の端で停車した時はものすごくびっくりしましたけどね…
何か犯罪に巻き込まれるんじゃないかという緊張感を持っていました。
結果ただのパンクで
タイヤを交換するために停車しただけだったんですけど…
この一瞬ものすごい神経を張り巡らせていましたね。
無事空港に到着。
エル・アルト空港は
予想よりもお店があったりで広いという印象です。
荷物チェック等するところはどこか不安を煽るような感じがしましたが、
チェックインした後にもデューティー・フリー・ショップがあったり
時間を潰すことのできる場所があるのはありがたいですね。
私は自販機にて硬貨を消費していました。
硬貨は日本円に戻すことができないので、
毎回最終日近くになるとちょっとした買い物をして無くすようにしています。
空港では日本語をすごく耳にした印象です。
ウユニからの帰りの人が多く、
かなりの人がウユニの話をしていました。
ウユニでは
ツアーの予約時やツアー内での車移動などで多くの日本人を見かけるので顔を覚えます。
話しかけられるほどには仲良くはなりませんでしたが、
「あ、この人いたわ」となります。
そして空港でも「あ、この人ウユニにいたわ」となります。
そんなこんなで、
予定通りの便に乗り
到着したのはマイアミ。
本来の予定ではマイアミ空港で空港泊をしたのち
翌日に出発。
ダラスのフォートワース空港で乗り継ぎをし、
日にちでいうとそのまた翌日に成田に到着
というものでした。
ダラスでの乗り継ぎは数時間だったので、
ラパスの出発を1日早める
またはマイアミで空港泊をせずにその日中に出発する
などの策を講じれば日本に1日早く到着できると踏んでいました。
ということでマイアミに着いた瞬間、
案内カウンターへと向かい事情を説明しにいきます。
このカウンターの待機列がものすごかったんですが、
自分のわがままなので我慢。
やっと事情の説明ができたのですが、
案の定便は変えられないとのこと…
残念。
私の成人式の夢は儚く散りました。
ただ案内の方より、
「お詫びと言ってはなんだけど、このホテルに泊まりな」的なことを言われ
なんと本来は予約していなかったホテルに泊まれることになりました…!
(写真はマイアミ空港の外に止まっていたパトカー。許可は取ってありますよ。
実はDodge大好きなんです…)
なんと綺麗なホテルなのでしょう…
思いもしなかった展開でバカンス気分を味わうことになります。
一人に対してありえない部屋の広さ、
ディナーも付いてきて、
ガラス張りの浴室で…
一泊だけでしたが、なんとも優雅な時間を送らせてもらいました。
この日の深夜頃、
日本では成人式のために皆が集まり始める時間帯だったため
電話にて旧友たちと会話しました。
翌日。
ホテルから空港までの送迎バスに揺られマイアミ空港へ到着。
ここからは上にも書いたように、
マイアミからダラスへ。
ダラスで乗り継ぎ、+1日で成田空港へという道のりです。
ダラスでの乗り継ぎ時間は
今までで一番短かったんじゃないか、というくらい短く
何もすることができませんでした…
なんとなくスターバックスでコーヒーを頼んでシートで飲んでたくらいですかね。
フォートワース空港はかなり明るい印象で気持ちよかったです。
ダラスからの飛行機はJALとのコードシェア便のため
受付の方やキャビンアテンダントの方の中に
日本人を多く見かけるようになります。
ここまで来たらもう何の心配も入らない状態です。
日程通り飛行機に乗り込み
成人式の終わった後の日本に到着しました。
今回の旅の動画を公開しました。
-後記-
フォートワース空港で
日本人の客室乗務員の方がいる状況に安心した、というような記述がありますが、
本当に
日本人観光客とは別に、航空会社に勤務する日本人に出会えた時の安心感は半端なかったです。
私自身、この旅をするまで南米大陸というのが未踏の地で
あれこれ考え込まずに旅をする自分の中にも
やはり不安があったのだと思います。
何を言っても思いが通じないような状況下で
日本とは違う治安状況の国で
特に単独行動中はものすごく気が張っていたのだと思います。
あれこれ「こうしたい、ああしたい」と
自分が動かなきゃ何も事が起こらない。
そんな諸々の心境を誰かと共有することもできない。
そんな中飛行機にチェックインするときや
機内食の種類を尋ねられる時に日本語を聞いたことで
「ホームに着いた」もしくは「ホームはもう少しだ」と思わせてくれたのでしょう。
決して退屈で、ものすごく大変で、後悔だらけの旅であったという訳ではありません。
「やっと帰れる…」という感情ではないという事です。
コミュニケーションがほとんどできず、周りに知っている人がいないという
ちょうど良い大変さの中で
本当に多くのことを学ぶことのできた旅であったと思っています。
私の中での大きな収穫は"コミュニケーション"で、
- コミュニケーションって大変
- コミュニケーションって面白い
- コミュニケーションは誰とでも取れる
と思わせてもらいました。
このコミュニケーションについての考えはこれからも大事に持ちながら歩みたいと思います。
また
カウントダウンイベントにて、ブルックリンブリッジにて、五番街にて、ラパス市街にて、ウユニ塩湖にて…
とても素晴らしい景色も見させていただきました。
総じて最高の旅でした。
以上、
これにてニューヨーク&ウユニ旅の記事は終了となります。
ありがとうございました。
下に今回の旅をまとめた動画たちを
さらにまとめてみました。
こちらからぜひご覧ください。
0コメント